- 交通事故コラム
むちうち症って?
こんにちは。岡山市中区にあります、あいあい整骨院古京町院の河知です。
交通事故にあった際に起こる症状として代表的なものに、「むちうち」があります。
この「むちうち」ですが、正式には「外傷性頚部症候群」「頚部捻挫」といいまして、自動車などの追突や衝撃によって首が大きくしなり、可動域を超えたために首の筋肉や靭帯が損傷することをいいます。
文字通り、「鞭がしなり打ちつける」ような動きが首に起こり生じる症状です。
むちうちには大きく分けて5つの分類があります。
頚椎捻挫型
最も多いむちうちのタイプで、首(頚部)の筋肉や靭帯などが強いダメージを受けたことによるものです。主な症状は「首全面の痛み、肩や首、背中の凝り、上半身のしびれやだるさ」などです。
神経根症状型
神経根とは運動神経や知覚神経が集まっている部分で、脊髄にあります。これらの神経が圧迫されて起こるのが、神経根症状型です。
神経伝達が阻害されるため「知覚障害、麻痺、筋力低下、反射異常」などが起こります。
脊髄損傷型
神経根型に似た症状が出ますが、こちらは背骨内の「脊柱管」にある脊髄そのものがダメージを受けるものです。ダメージの度合いによっては「脚のしびれや歩行障害」などが起こり得ます。
バレ・リュー症状型(後部交感神経症候群)
これも神経根型に似ていますが、特に交感神経の損傷した場合を指します。交感神経は全身に広がっており、内臓や組織の働きを調整しています。そのため、この神経がダメージを受けると通常のむちうち症状の他「頭痛、耳鳴り、動悸、不眠、倦怠感」など、体の機能における不調を感じる症状が現われます。
脳髄液減少型
脳は脳脊髄液の中に浮かんでおり、衝撃が直接かからないようになっています。しかし、損傷によりこの液が漏れてしまい、脳の位置が下がってしまうと起きる症状です。主な症状には「頭痛、頭重、吐き気、背中の痛み、耳鳴り、倦怠感、不眠」などがあります。
このように「むちうち」といっても様々な症状が起こりえるのですが、事故直後は痛みや吐き気などの症状を感じないことが多い、ということが多いのも特徴です。
治療を開始するまでに時間がかかることが完治しにくい理由の一つと考えられています。
具体的には、腕や脚の痺れ、慢性的なめまいや吐き気、自律神経失調症などが挙げられます。
「むちうち」になった際に、普段の生活から気を付けるべき点としては、一番は「安静」に過ごす事です。
首の骨(=頚椎)は7つの骨によって構成されており、回旋、屈曲、伸展、側屈と、とても複雑で多方向への動作が可能です。
また、人間の頭部の重さは約4㎏~5㎏程度あります。
そのため、すべての動きにおいて頚椎の関節には、とても大きな荷重が加わります。
「安静」と聞くと、単に動かないこと、という認識がありますが、首の場合は動かないように気を付けていても、常に頭部からのストレスを受けており、また普段の生活の中で何気なくとる姿勢によっても負担がかかる場合があります。
これを回避するためには、「柔らかな寝具に横になり、できるだけ頚部を頭の重さから解放してあげる。」この状態まで持っていけることが大事です。
また、いい姿勢を心がけることにより、横にならなくても頚部の負担を軽減することができます。
「むちうち」による筋肉や関節部などの損傷は、2週間から一ヶ月ほどである程度の回復は進んでいきます。しかし、神経に及ぶ損傷は、他の軟部組織よりも遅く、修復がなかなか進みづらい傾向があります。患部に負担がかからないよう、しっかりとストレッチや運動、姿勢指導なども施しながら、3ヶ月から半年程度かけて回復していく傾向があります。ただし、お体の状態や回復力には個人差もありますので、皆様の普段の生活についてのカウンセリングも併せて、治療プランを組み立てていきます。
あいあい整骨院では、痛みが出ている場所に関して、損傷部の筋肉の過緊張や脱力を調整し、関節や骨の細かなズレを整えることによって、その場での痛みを軽減していくだけではなく、日常生活における負担を取り除くことを意識した施術をおこなっております。
交通事故による体の負担は、決して侮ってはいけません。
事故にあった際は一日でも早くあいあい整骨院に治療に来るかご相談ください!
あいあい整骨院では交通事故の専門知識を持ったスタッフが、皆様のお悩みに沿った治療と提案をさせていただきますのでお気軽にご相談いただければ幸いです。